ドラゴン リサーチ

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ONセミコンダクター(ON)第一四半期決算を発表。赤字を計上。車両半導体がアキレス腱。

元々収益ドライバーの車両半導体が尾を引いている。グループ全体の車両半導体(注:産業、通信を含む)の売り上げの比率は約八割。世界車両販売台数が減っているなか、ONは厳しい状況に置かれている。結構証券会社のアナリスト達はEV(電気自動車)のポテンシャルや日系の車会社とADAS(先進運転支援システム)の生産契約を評価して「買い」を継続しているようだが、車産業の先行きが怪しいなか、慎重に株価を見るべきでは。

コロナワクチン銘柄(3): ギリアドサイエンス(GILD)、レムデシビルが足らないのでは

米国保健社会福祉省(HHS)は土曜日、州の保健省がギリアドサイエンス社のレムデシビル薬をCOVID-19と戦うために配布することを許可し、米国は製薬会社の世界的な寄付の約40%を受け取ることになると語った。


ギリアドは、今後6週間にわたって米国で約607,000バイアルのレムデシビルを供給することを約束しており、米国の州保健局はその線量を州内の適切な病院に分配する予定。


だがそうは言っても607,000という数字は需要に対し全然低い。そうなると、GILは市場で上手が取れる。ここ一ヶ月、株価にもモメンタムがついてきた。今週もこの勢いは止まらないのでは。

コロナワクチン銘柄(2): ファイザー製薬、マーケットの期待も大きい

ファイザーの科学者とドイツの製薬会社BioNTechは、今週米国でヒトの臨床試験を開始する可能性のあるコロナウイルスワクチンを開発。同社は声明のなかで、テストは第1フェーズで最大360人の健康なボランティアに対して行われていると語った。


フェーズ1の臨床試験は、ワクチンの安全性をテストするために使用されるが、ワクチンの効果を調べない。フェーズ2試験では、薬の有効性を評価し、副作用がないか調べる予定。ここは安全性とスピードの駆け引き。


ファイザーとBioNTechのワクチン候補には、人間の細胞にコロナウイルスに関連するいわゆるスパイクタンパク質を作るように指示するように再プログラムされたメッセンジャーRNAと呼ばれる遺伝物質が含まれている。ワクチンは、ウイルス感染を防ぐために必要な抗体を生成するように人の免疫系を教えるように設計されている。


そんな中、株価はここ一ヶ月で7ドル増。今週もこのモメンタムが続いてほしい。金曜日の引け値は$37.22。$40も近いのでは。